令和6年第1回宮代町議会定例会が開催され、各議案が提出されました。特に注目されたのは、一般会計予算の令和6年度における歳入歳出の総額が129億7,800万円であり、これは前年度当初予算と比較して12.7%の増加です。町長の新井康之氏は、町税において個人町民税の大幅な減額を見込んでいる一方で、固定資産税や都市計画税は増額する見込みであると報告しました。また、社会保障経費の伸びや行政サービスの充実のため、税収や交付金を基にした健全な財政運営を維持することについて強調されました。
次に、令和6年度の宮代町国民健康保険特別会計予算は、33億1,230万4,000円で、前年度比2.6%の減となっています。特に、被保険者数の減少に伴う保険給付費の減額が大きな要因とされ、交付金の減少も影響しています。町は、軽減措置を講じつつ、厳しい財政運営を続ける必要があるとの姿勢が示されています。
また、令和6年度の介護保険特別会計予算は34億17万7,000円で、介護サービスの利用増に伴って保険給付費が増加することから、安定したサービス提供を確保する見込みです。特に、昨年度からの施策により、低所得者層への配慮が行われていることが言及されました。
さらに、今回の予算案では、後期高齢者医療特別会計予算と水道及び下水道事業会計予算もお披露目され、後期高齢者医療に関しては7億1,989万1,000円の予算で、被保険者数の増加が影響すると報告されました。水道事業会計予算は18億4,209万9,000円とし、老朽管布設工事などの整備が必要であることが強調されました。
これら一次的な施策に加え、今後の地域住民の意見を尊重しつつ持続可能な社会の実現に向けたさまざまな取り組みが求められています。議会では各議案に関し、慎重かつ丁寧な審議が進められる見込みです。