令和3年9月22日に開催された宮代町議会定例会では、数多くの重要な議案が上程され、討論が行われた。
特に目を引いたのは、令和2年度の一般会計歳入歳出決算の認定議案で、議案第33号についての質疑が活発に行われた。この議案に対し、決算特別委員長の丸藤栄一氏は、歳入が151億7,659万円、歳出が145億6,616万円と過去に、類を見ないほどの巨大決算であったと報告した。
議案に対する質疑では、住民の目線でのチェックが重要であるという意見が聞かれ、丸藤氏自身も、コロナ禍の影響を受けた予算執行の重要性を強調した。また、税収の増加を背景に、町民の生活を支える施策への資金供給が求められた。この中で、特に高齢者福祉や子育て支援に関する取り組みの充実が必要であると議員たちからの声が上がった。
賛成討論が行われた泉伸一郎氏や塚村香織氏は、特に新型コロナウイルス感染症対策として実施された様々な施策を挙げ、積極的な支援が町民に喜ばれていると評価した。一方で、反対討論では、宮代町の公共サービスの充実を求める声や、行政の運営に対する監視の重要性が指摘された。
続いて、議案第34号、国民健康保険特別会計歳入歳出決算の報告も行われ、議員たちは加入者からの声に耳を傾ける姿勢を見せた。山下秋夫議員による反対討論では、保険税の不足や高額化に対する具体的な数字を挙げ、町の現在の制度に対する根本的な見直しが必要であると訴えた。
議案第35号、介護保険特別会計歳入歳出決算については、丸藤議員の報告を受け、福祉の向上を目指すための取り組みとして評価されたが、保険料の増額が住民を圧迫していることに反対意見が続出した。特に、低所得者に対する負担が偏っている問題も指摘された。
また、令和3年度の一般会計補正予算についても説明が行われ、新型コロナ対策としての財源が調整される予定であることが報告された。町長は、補正予算による新たな支援策の推進を約束した。最後に、議案第39号や第40号に関する医療費支給に続く条例改正案も賛成多数で可決され、それに伴う市民サービスの向上が期待される。