令和5年第1回宮代町定例会が、3月29日に開催された。
今議会では、国民健康保険や介護保険を含む各特別会計予算について審議され、賛成多数で可決された。また、児童相談所設置を求める意見書や、インボイス制度実施中止に関する意見書も議題に上がった。
特に、令和5年度宮代町国民健康保険特別会計予算については討論が交わされた。日本共産党の山下秋夫議員は、この予算が保険税を引き上げるものであると指摘し、加入者の約50%が国保税の軽減・減免を受けている現状を訴えた。
「国保税の引き下げは住民の切実な願いです。年間平均調定額は約9万4,449円で、加入者の負担が限界に達しています」と強調した。
続いて、議案第15号介護保険特別会計予算についても議論が行われた。山下議員は「新型コロナウイルスの影響で介護制度の脆弱性が顕在化している。介護労働者の過重労働が深刻化している中、この予算案は国民的課題への対処を欠いている」と反対意見を示した。
反対討論には賛成活動がなく、結果、国民健康保険と介護保険特別会計予算はすべて可決されている。
また、令和5年度宮代町後期高齢者医療特別会計予算についての討論においても、日本共産党の山下議員は「高齢者に対する負担増は許されません。保険料の値上げは生活を圧迫しています」と厳しく意見した。
続いて、水道事業会計予算と下水道事業会計予算についても議論され、いずれも賛成多数で可決されたが、再三にわたる負担増に対する懸念が示された。
一方、宮代町議会の個人情報保護に関する条例が新たに提案され、これも賛成多数で可決された。
最後に、春日部市に児童相談所設置を求める意見書が朗読され、多くの議員が賛同した。
この議会は、町長新井康之君の閉会あいさつにより終了した。