令和4年度の宮代町議会定例会が開催され、施政方針や予算案が示された。この中で新井 康之町長は、新型コロナウイルスの長期化に伴う課題や町民生活を見据えた提案を行っている。
町長は、特に医療や介護の現場で日々努力している職員に感謝の意を表明し、今後も地域のニーズに応じた施策を進めていく考えを示した。また、令和4年度当初予算は、前年より4億900万円増の108億6,000万円であり、社会保障関連経費の増加に留意した編成となっている。
予算の中では、特に社会保障に関連する施策が重視されており、医療・介護関連の支出が増加する見込みである。また、コロナ禍によって影響を受けている地域経済の活性化にも言及し、町民との対話を重視する方針を強調した。
この議会では、様々な議案が上程され、専決処分の承認や条例改正に関する提案が行われた。特に、補正予算や新型コロナ対策予算の拡充が注目された。
令和4年度の一般会計予算は216億3,504万8,000円に達し、歳入の33.7%を占める町税の増収も見込まれている。これにより、固定資産税の増と合わせて地域の財政基盤を強化する狙いがある。特に、子育て世帯向けの支援策として18歳までの入院医療費を無料化する施策が講じられる。さらに、新たに設けられる宮代町の特別支援策や福祉関連事業への投資も盛り込まれている。
勉強支援に関連する施策として、宮代町奨学資金貸付条例の改正が提案され、町内の教育施策の充実を図る考えが示された。また、宮代町の個人情報保護条例の改正や、職員の育児休業等に関する条例も見直しが提案され、行政運営の透明性や職員支援の強化が図られている。
議会運営委員会の報告においては、監査委員の選任についても言及があり、新たに金子 正志氏が選任されることが決定した。以上のように、災害対策や保健医療の強化を含めた多角的な施策が整理され、今後の具体的な活動への期待が高まる。町長は最後に、議員や町民に対して引き続き協力を呼びかけている。