令和5年9月28日に開催された宮代町議会の定例会では、多岐にわたる議案が審議された。特に注目されたのは、令和4年度の一般会計歳入歳出決算の認定である。
決算特別委員会の委員長である西村茂久氏は、「本委員会に付託された議案第27号、令和4年度一般会計歳入歳出決算の認定について、賛成多数で原案の通り認定されました」と報告した。歳入は133億3897万円で、前年度より5億7294万円増加した。
一方、反対意見としては、丸藤栄一議員が、新型コロナウイルスや物価高騰が町民に与えた影響を指摘し、「町民の生活は厳しい状況にあり、決算はその責任を問うものと考えます」と述べた。これに対し、賛成討論を行った川野武志議員は、「財政状況は厳しいが、前年より歳入は増加し、支援も充実している」とし、決算を高く評価した。
続いて、別の議案である令和4年度国民健康保険特別会計の決算も審議された。丸藤議員はこの議案に対しても反対し、「保険税が高いため、多くの世帯が払いきれない状況にあった」とし、必要な対策を求めた。議案は委員長報告通り、認定された。
宮代町の介護保険特別会計についても同様の流れで進行し、最終的に全ての議案が承認された。特別職職員の報酬に関する改正案も提示され、多くの現職と近隣の自治体の報酬とのバランスが強調された。
議会が終わると、町長の新井康之氏は、「町民の生活向上に向けて全力を尽くす」との決意を新たにした。多くの意見を反映した議会運営が、今後どのような結果をもたらすか期待が寄せられている。