宮代町議会は12月8日に開催された定例会において、いくつかの重要な議案を審議し、可決した。特に注目されたのは、選挙運動費用の公費負担に関する条例である。この条例では、町議会議員及び町長の選挙運動にかかる費用の一部を公費で負担することになり、これにより候補者の負担軽減が期待される。
総務課長の赤井誠吾氏は、「今回の条例改正は、町村議会議員の選挙環境改善を目的としており、候補者の経済的負担を軽減するためである」と強調した。選挙用ポスターの作成枚数については、他の自治体における上限設定が1.2であるのに対し、この町では1.1としている点も論議となった。
さらに、健康保険に関する重要な議案も取り上げられ、国民健康保険税条例の改正や介護保険特別会計の補正予算も可決された。今回は特に住民にとって負担の軽減を図る内容が含まれ、多くの議員が賛成の意見を述べた。議員の中には、宮代町の医療制度への期待を寄せる声も多く、今後の具体的な施策に注目が集まる。
また、議会では防犯対策として新たに設置される防犯カメラに関する議論も行われた。全庁舎内に設置される防犯カメラは、3台ずつの計13台が設置される予定であり、主に通路側を監視するものとなる。これに対しては「職員のプライバシーを侵害することはないのか」といった懸念も出ていた。企画財政課長は「十分に配慮した設置をする」と答えたが、今後の運用方針が注目される。
午後の開催では、追加の日程として提案された意見書、選択的夫婦別姓制度についても議論が行われた。山下秋夫議員は「子供の姓がどうなるかという懸念がある中で、自由度の高い婚姻制度の導入が必要」と述べ、賛成票を呼びかけた。議会内では賛成派と反対派の意見が交錯し、国会での審議を求める意見書が可決されるに至った。
引き続き、町長からは「これから年末に向かい新型コロナウイルスの影響も心配されるので、健康に注意してもらいたい」とのあいさつがあり、会議はスムーズに進行した。全ての議題について審議が行われ、最終的に全ての議案が可決の運びとなった。