令和2年3月17日に実施された三郷市議会定例会では、複数の市政に関する重要な一般質問が行われた。
特に多くの議員が発言したのが、いじめ対策に関する取り組みであった。渡邉雅人議員は、寝屋川市の事例を引き合いに出し、いじめに対する行政アプローチの重要性を強調した。
「寝屋川市では監察課が設置され、いじめ問題に迅速かつ効果的に対応している」と述べ、三郷市においても同様のシステムの導入を提案した。これに対し、肥沼武史学校教育部長は、「教育環境の充実が必要であり、いじめは教育委員会の責任で解決すべき」と付け加えた。
次に焦点が当てられたのが、病児・病後児保育に関する現状であった。渡邉議員は実際の受け入れ人数や過去2年間の利用者数を挙げ、受け入れ体制の見直しを求めた。妹尾安浩子ども未来部長は、「登録者数は742人に達しているが、現行の受け入れ体制では定員を超えるケースもある」とし、今後の改善に努める意向を示した。
また、地域高齢者の福祉計画に関して、加藤英泉議員は第8期三郷市高齢者保健福祉計画に向けた展望を相談し、特別養護老人ホームの設置や待機高齢者問題の解消に向けた具体的な施策を求めた。これに対し福祉部長は、「待機高齢者の現状を踏まえ、多様な施策を検討して進めてまいります」と述べた。
市民税の納税率や税収入確保に関する質疑も行われ、加藤英泉議員は「三郷市の納税率は埼玉県内で59番目であり、この状況に対してどう対策を講じるのか」と確認した。財務部長は、「未済額の縮減に向けた取り組みを継続し、税収確保に努めています」と回答し、今後の具体策を説明した。
これらの質問に対し、議員たちは今後の市政運営に対して立場を強く表明し、市民の声に沿った施策の推進を求めている。市長や各部長もさらなる取り組みを約束し、今後の議論と改善に期待が寄せられる。