令和6年3月14日に開催された三郷市議会では、市政に対する一般質問が行われた。
この日は、特に災害時の対応や少子化問題に焦点が当てられ、議員たちからの活発な質問が飛び交った。特に、鳴海和美議員は、能登半島地震の影響を受けた地域のトイレ事情について詳細に質問した。彼女は、「ここ数年来の大震災では、避難生活の中でトイレの不足が問題視されている」と述べ、マンホールトイレと呼ばれる防災トイレの重要性を訴えた。これに対し、木津雅晟市長は、「災害発生時には主にトイレが最も早く必要となる施設である」とし、今後の対策として新年度予算でのトイレトレーラー購入を計画することを明言した。
さらに、一般質問では少子化問題も取り上げられ、出生率の低下が議題となった。女の子を持つ母親として、教育長は出生率の向上に向けた地方自治体の取り組みを評価した。一方、議員たちは、具体的な支援策や予算の拡充を求める意見を述べ、行政に対する強いメッセージが寄せられた。特に、三郷市の出生率は低迷しており、国が設定した出生率の目標に対し大きな開きがあることが懸念材料とされている。
さらには、部活動の地域移行についても質問があり、地域のニーズに応じた柔軟な対応を求める声が上がった。地域の指導者たちとの連携を強化し、外部指導者への依存度を下げることや、保護者の理解を得るための情報発信の重要性が指摘された。今後は、地域の団体と協力し、明確な方針を持って部活動の運営に臨む必要があるとの意見で一致した。