令和6年3月三郷市議会定例会が15日に開催された。本会議では、市政に対する一般質問が行われ、議員たちの厳しい意見が飛び交った。
一色雄生議員は、授乳室の環境について具体的に問題提起した。授乳室が設置されたことを評価しつつも、密閉された空間が夏は暑く、冬は寒いことが利用者から不満として寄せられていると指摘した。特に熱中症対策が重要であると強調し、「冷房や扇風機の設置を考えるべきだ」と述べた。また、授乳室の冬の暖房についても対策を講じる必要があるとの意見が上がった。
さらに、三郷中央地域における児童館の設置についても一色議員が質問した。この地域は子どもが多いにも関わらず、児童館が設置されていない現状に不満があると訴え、政府に対して早急な設置を求める声が多く寄せられていると伝えた。市長の木津雅晟氏は、児童館の設置を含む子育て支援の整備について、現状を踏まえた総合的な検討を続けると応じた。
また、学校の働き方改革に関連した議論も行われた。教職員の勤務時間の見直しや業務のデジタル化が進められているものの、現場からは業務量の負担軽減に対する要望があることを一色議員は訴えた。教育委員会は負担軽減の取り組みを進めるとし、教師がより良い環境で教育に取り組むための施策を引き続き実施することを表明した。
さらに契約の問題についても議論が交わされた。三郷市では公共工事の外注に関して、業者への発注が適切に行われているか疑問の声が上がり、透明性を確保するための取り組みが必要であると認識が示された。特に無駄なコストを抑えるために、良質な業者を選定することが重要だとの意見が相次いだ。
教育長は、教科書の採択についても言及し、社会科や歴史教育が重要であると述べた。自国の歴史や文化を尊重する教育を推進しているとも語った。議員たちは一様に、教育の現場からもたらされる意見に対して敏感に応じ、今後の施策に反映させる必要があります。