令和4年6月1日、三郷市議会定例会が開催され、複数の議案が審議された。
議案第31号から議案第33号に関する質疑が行われた中で、子育て世帯への生活支援金に関する議案に重点が置かれた。工藤智加子議員は、対象者の抽出やシステム改修内容、そして申請方法の周知について質問した。子ども未来部長の須賀加奈氏は、新型コロナウイルスの影響による物価高騰対策として、子育て世帯生活支援特別給付金を提案した経緯について説明した。これにより、令和4年度に予想される支給総額は1億6,500万円になる見込みであり、対象児童は約3,300人になると見込まれている。
次に、議案第34号から議案第39号までに関する質疑が行われ、特に税条例改正案について詳細な質疑が続いた。佐藤智仁議員は、特定配当等に係る所得に関する条例の改正内容について詳しい説明を求め、財務部長の平川俊之氏が回答した。この改正は、住民税の課税方式を一貫させることを目的としており、適用される所得についての新たな条件が設定されているという。
さらに、議案第40号に対する質疑も行われ、歳入に関する質疑が展開された。佐藤智仁議員が財政調整基金の取り崩しについて詳細を問うたところ、財務部長はその目的と学校改修事業について説明した。これにより、次年度以降の国庫補助金を受ける前に必要となる経費を即時対応するための措置だと言及した。
最終的には、議案第41号に対する質疑も行われ、こちらは人事案件として迅速に採決が進められることになった。議長の武居弘治議員は、無事に散会の宣告を行い、議会は終了した。市民福祉に直結する内容が多く、順調に進行した今回の議会は、地域の未来を見据えた重要な決定がなされたことを示している。