令和5年9月8日、三郷市議会は定例会を開き、多くの議案に関して活発な質疑が行われた。
特に注目されたのは、議案第54号から第56号までの工事請負契約に関する質疑である。深川智加議員が提起した、端沼学校給食センターに関わる工事契約についての質疑は、事業者選定の経緯や主な実績、太陽光発電設備の概要にまで及んだ。
この契約において、平川俊之総務部長は「本工事の公告は令和5年7月12日に行い、公開入札を経て落札候補者の入札参加資格を確認、その後仮契約を締結した」と説明した。また、設備の耐久性についても触れ、一定の基準を満たす仕様であることが強調された。
議案第57号から第60号に及ぶ質疑では、水道料金値上げの背景と影響に関する工藤智加議員の質問が特に印象的であった。水道部長である浮田勝之氏は、「料金改定は水道事業の安定運営を目的としており、毎年浸水対策や老朽管の更新などの維持管理が必要である」と述べ、具体的な数値を挙げて説明した。実際、2023年度には料金が約20%ほど引き上げられるとの見込みが示された。
最後に、議案第61号から第64号にかけての質疑では、一般会計補正予算についても多くの意見が交わされた。特に即戦力としての福祉施策に関しては、地区ごとの支援策や市民生活部長、小暮勲氏の説明に基づき、福祉の向上を図る諸策が提案された。特に、高齢者福祉に関する施策の充実は、多くの議員から支持を受けた。