令和2年12月9日、三郷市議会の定例会が開かれ、多くの市議が市政に関する重要な質問を行った。
議会では、柳瀬勝彦議員が学校における働き方改革と部活動改革について発言。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、多くの教師が苦労している現状を踏まえて、部活動の性質や進め方を抜本的に見直す必要性を強調した。特に、教師の負担を軽減しながら、生徒の成長を促すシステム作りが急務であると述べた。学校教育部長の魚躬隆夫氏は、教師が効率的に指導できるよう、具体的な取組としてスクール・サポート・スタッフの配置や学校閉庁日の設置を実施していると説明した。さらに、部活動に地域のボランティアを積極的に取り入れ、限られた教員の時間を有効に活用する方針が示された。
次に、加藤英泉議員が提起した公園についての質問では、地域の特性に応じた公園づくりの重要性が話題に上がった。特にインクルーシブ公園を推進し、障がいの有無にかかわらず誰もが楽しめる公園設計を求めた。まちづくり推進部長の松本義博氏は、設計段階から地域の意見を反映させる取り組みを行っており、今後も多様なニーズに応じた公園整備を進めると約束した。
さらに、福祉部長の妹尾安浩氏が答弁したセルフネグレクト支援についても関心が寄せられた。今後の高齢化社会に向けて、社会的孤立を防ぐための支援策が重要であると指摘された。特に、高齢者がセルフネグレクトに陥る前に、地域コミュニティと連携して支援する体制を整える重要性が強調される。
また、災害時の避難所についての質問があり、危機管理監の秋本寛司氏は避難所運営の重要性や、運営委員会の設立状況を報告した。指定避難所33か所中、20か所以上で委員会が設立されているものの、さらなる改善が求められた。特に、新型コロナウイルス感染症対策として、<仮設の避難所内での感染予防の取り組み>が示され、避難行動要支援者の支援体制の強化も必要であると確認された。
以上のように、今回の議会運営では、地域の安全と市民の生活を守るための方策が提案され、今後の具体的な取り組みが期待されている。