令和元年12月13日に三郷市議会の定例会が開催された。主な議題の中には、市政に対する一般質問が含まれた。加藤英泉議員による質問では、最近の自然災害に関するまちづくりの課題が浮き彫りになった。
加藤議員は、過去の災害教訓を踏まえ、住宅の新築時に基礎のかさ上げを提案。これにより、浸水被害の軽減が期待されると強調した。基礎の高さを30センチメートル以上上げることを目指し、実質的に床上1メートルを確保する方向性を示した。
加藤議員はまた、道路幅員の確保についても言及。最低4メートルの道路幅員を4.5メートルに拡幅する必要性を述べ、緊急車両通行の安全確保に重要であるとした。これにより歩行者の安全も向上することが期待できる。
さらに、角地の隅切りの義務化なども提案した。角地における道路の整備が進むことで、街の機能向上が期待されるとの見解を示した。市街化調整区域の外構後退についても提案し、市民の安全確保が図られるとした。
市町の反応や施策の今後について焦点が当てられた。市のまちづくり推進部長である松本義博氏は、加藤議員の提案に対し、住宅の基礎かさ上げの必要性を認め、長期優良住宅制度を通じた普及を目指すとした。この取り組みは、住環境の向上や災害時の被害軽減に寄与するとの見解も示された。
次に提出されたのは議案第76号。議員報酬の改正について提案されたもので、執行部からの説明により、改正内容が認知された。新たに定める期末手当の支給割合について、各議員からの質疑も無く、原案通り可決されたことが確認された。
その後、議案第77号と第78号に関する意見書が提案された。特に市川文雄議員が提案した「あおり運転」の厳罰化に関する意見書には、国民の安全を守るための法整備が欲される旨が強調され、賛同を集めた。また、台風による被害からの復興を求める意見書も可決され、今後の支援の必要性が認識された。
市長である木津雅晟氏の報告では、ギリシャ共和国でのキャンプ基本協定締結や市の国際的な交流が取り上げられ、今後の発展に寄与することが期待される。ただし、災害対策や地域の安全に配慮したまちづくりの重要性も改めて確認され、議員たちとの討論が行われた。
総じて、三郷市議会は市民の安全と生活向上に貢献するための施策を積極的に推進する姿勢を示した。