令和4年3月三郷市議会定例会が開会され、次年度の予算案が審議されている。
木津雅晟市長は、市政運営の基本的な考え方を示し、新型コロナウイルスへの取り組みを強調した。
市長は「市民生活と地域経済を守るため、多くの独自施策を実施してきました」と述べた。
新年度の一般会計予算は552億円となり、過去最高の額に達した。
歳入は、人口増加に伴う市民税や固定資産税の増収が見込まれている。
市長は「市市民税は前年度比で約215億円、1.5%の増額を見込んでいます」と言及した。
一方、歳出は市制施行50周年に伴う記念事業の実施など、積極的な予算が盛り込まれている。
特に「持続可能な拠点の形成」では、交通インフラの整備が強調され、常磐自動車道三郷料金所のフルインター化が進められる。
また、インクルーシブ公園の整備計画も発表され、「誰もが楽しめる遊び場」を提供する取り組みが進行中である。
さらに「多様性のある地域の確立」では、希望の郷交流センターの設置が重要な施策として紹介された。
この施設は、多世代が交流し、地域の活性化を図る場として期待されている。
「地域コミュニティの充実に寄与するための重要な拠点です」と市長は述べた。
教育面では、「質の高い教育と切れ目ない子育て支援の強化」が掲げられ、様々な支援策が計画されている。
特に、病児・病後児保育の利便性向上が重点課題とされ、予約システムの導入が予定されている。
課題の一つとして、消防団員の処遇改善が挙げられ、報酬が引き上げられる見通しである。
市長は「消防団は地域の安全を守る重要な存在であり、適切な処遇を図ります」と強調した。
議会では、これらの予算案に対し多くの質疑が予定され、採決への動きが注目される。
新年度の施策の実行に向け、議員からの意見も期待される。