令和3年9月三郷市議会定例会が開催され、さまざまな議案が上程された。特に議案第48号では、三郷市個人情報保護条例が改正されることが重要なテーマの一つとなった。
議長の武居弘治議員は、開会の挨拶を行い、出席議員24名が定足数に達したことを報告した。続いて、松本義博まちづくり推進部長が令和2年度の三郷市一般会計の歳出に関する説明を行った。
従来の個人情報保護法が改正される背景には、デジタル社会の形成を図るための法律整備がある。工藤智加子議員は質疑の中で、今回の改正は個人情報の取扱規定が緩和される可能性があるのか注目した。これに対し、島村徹総務部長は、個人情報を保護しつつデータ流通を促進する目的で、本市の条例には影響を及ぼさない旨を強調した。
議案第48号は委員会付託を省略し、討論後に原案通り可決されることが決まった。議案が進行する中で、特別委員会の設置に関する議案も複数上程された。三郷早稲田北部地域、南部地域、インターチェンジ周辺、中央地区の特別委員会が設置され、地域の整備問題及び課題への対応が図られることが期待されている。
今回の議事では、公共交通政策の推進や教育分野の予算も取り上げられるなど多様なテーマが議論され、自治体としての施策が幅広く説明された。木津雅晟市長も挨拶の中で地域の発展に向けた方向性を示し、市民の期待に応える取り組みの重要性を訴えた。