令和元年12月10日に開催された三郷市議会定例会では、議案第64号から第71号までの審査報告が行われた。また、市政に対する一般質問も実施され、市民の関心事項が論議される場となった。特に、保育所の運営と災害対応に関する問題が多くの議員から提起されたため、これらが議会の焦点となった。
本議会の中で、深川智加議員は公立保育所の正規職員採用に関する質問を行った。市の保育施設における定員超過の状況を鑑み、正規職員の年齢制限の引き上げを提案した。特に、経験豊富な中高年の保育士を積極的に採用することで、保育の質を向上させる可能性について議論され、「50歳までの年齢要件をさらに引き上げ、52歳や55歳でも受験できるようにすべき」と強調した。
また、柴田吾一議員は、災害時の安全対策に関して質問を行った。特に、浄水場や体育館への非常電源の設置状況を確認し、全小学校の体育館において空調設備を整備することが重要であると述べた。さらに、電気自動車メーカーとの提携や、ドローンの活用も提案された。
防犯面でも、保育所の出入り口の数や安全対策の強化が求められた。また、市内の電気設備が水没する事例も懸念され、このような非常事態に備えるための施設整備が求められている。
一般質問では、特に災害に関わる情報発信のあり方が重要なテーマとして取り上げられ、三郷市のメール配信サービスやインターネットを活用した情報伝達の拡充が求められた。公立保育所の運営における見直し、新しい時代に適応した情報発信のシステムを整えること、また、安全で快適な避難所運営の向上が議会での熱い議論の一環として示された。行政側は今後、市民のニーズに応じて改善策を模索するとともに、職員の待遇改善にも努めると約束した。