令和6年6月12日、三郷市議会定例会が開催された。今回は市政に対する一般質問が行われ、特に子育て支援や熱中症対策に関する問題が多く取り上げられた。
西村寿美枝市議が最初の質問を行い、政府の「こども未来戦略方針」に基づく「こども誰でも通園制度」について問うた。企業主である須賀加奈こども未来部長は、この制度が未就園児とその保護者への支援に寄与することに期待を寄せると述べた上で、三郷市での導入スケジュールについては、近隣自治体の動向を注視しながら検討していくと返答した。
続いて行われた質問では、広報みさとに関する課題も議論された。鳴海和美議員が、紙の広報紙が多くの市民に届いていない現状を指摘し、情報伝達の方法の見直しを要望した。企画政策部長の日暮義一は、SDGsに基づいた資源循環の取り組みを強化し、ウェブ媒体の活用を進める考えを示した。
さらに、西村議員は、熱中症対策として熱中症特別警戒アラートについても質問をした。益子敏幸いきいき健康部長は、アラート発出時の市の対応や注意喚起の強化に努めると答え、クーリングシェルターを市内21箇所で開設する計画についても述べた。
加えて、深川智加議員は放課後児童クラブにデジタル環境を整備する必要性を訴え、WI-FIの設置を提案した。教育部長菅原成之は、児童クラブのWi-Fi設置に関して調査を進める意向を示した。
議会の中で高齢者および地域公共交通に関する問題も取り上げられ、高齢者の生きがい支援やバス減便問題についての質疑も行われた。
最後に、加藤英泉議員が三郷流山橋開通後の交通量に関する問題を提起し、市の対応を求めた。市長は、交通量の確保に向けた取り組みを続けることを約束し、地域交通政策の重要性を強調した。