令和3年9月15日、三郷市議会は定例会を開き、様々な重要なテーマが議論された。
中でも、田上広子議員は障がい福祉サービスについて質疑を行った。議員は65歳未満の重度身体障がい者の在宅サービス未整備の現状を取り上げ、特に相談支援の必要性や、訪問入浴サービスの拡充を訴えた。
田上広子議員は、「現在の福祉制度では65歳未満の障がい者は介護保険サービスが受けられず、大きな障壁がある」とし、相談支援が重要であると強調。「特に在宅で生活する重度障がい者に対して、明確なサービス不足が存在する」と述べた。
これに対し、妹尾安浩福祉部長は、「市は障がい福祉課や相談支援センターを通じて、相談支援体制を強化している。各種福祉サービスの整備にも努めている」と答弁した。しかし、現行の制度では、やはり支援の届かない部分が多く、特に短期入居サービスなどのユニークなニーズには対応しきれていないとのことだ。
また、田上議員は「訪問入浴サービスが重要であり、現在の提供回数に対する利用者の期待値にも応えるべき」とし、より質の高いサービスを求めた。
土道議員は交通安全問題を取り上げた。特に通学路や交差点における安全対策について述べ、過去の交通事故を挙げて「今こそ本腰を入れて対策を講じるべき」と強調。
一方、補聴器購入助成についても話題となり、深川智加議員が自身の身内の経験を踏まえて、助成制度の拡充を求めた。この声に対し、妹尾部長は「補聴器に関する助成制度は全国で広がりつつあるが、市独自の助成制度も検討していく必要がある」と答えた。
最後に、平和問題について、深川議員は「平和を守るための取り組みを継続することが重要」だと述べ、戦争体験者の証言を未来の世代に受け継ぐための活用を求めた。市長は「平和啓発事業を積極的に行い、次世代へ戦争の悲惨さを伝えていく」と応じた。
このように、今回の定例会では、市民福祉の充実と安全な市民生活の実現に向け、多方面からの重要な意見が出された。引き続き、市民の声に耳を傾けた施策の実施が期待される。