令和5年3月の三郷市議会定例会は、議案の質疑が活発に行われた。
特に、議案第11号に関する質疑では、工藤智加子議員が令和5年度の一般会計予算に対し、民生費、衛生費、土木費を中心に具体的な質問を行った。交通安全の啓発事業については、市内の交通事故件数が334件で、死亡者はゼロとなっていることが報告された。工藤議員は、自転車利用者のヘルメット着用について、今後の啓発活動に期待を寄せたとされる。
また、民生委員の充足状況についても言及され、現在212人の定数に対し、181人が委嘱されており、充足率は約84.9%となっていることが伝えられた。加えて、福祉に関する新たな制度についても市の取り組みが説明された。特に、高齢者に対する介護予防事業の一環として、地域住民への啓発活動が進められている。
続く議案第12号から第16号においては、各部署の長が個別に質疑に答え、市民生活に直結する様々な施策が説明された。特に、生活保護や介護保険の制度に関する質問が多く、福祉部門での対応が強調された。具体的な生活扶助費の見込みや扶助基準の見直しなども報告され、市の財政状況が見込まれる中で、対応策が模索されていることが示された。
最後に、議案第17号では副市長の選任が行われ、この決定は全員の賛成により承認された。また、請願第1号についても、文教経済常任委員会へ付託されることが承認された。議会の討論は、一部の議案においては省略される場面もあり、スムーズな進行が図られた。