令和3年6月、三郷市議会定例会が開かれ、各議員が多岐にわたるテーマについて発言を行った。
特に注目されたのは防災問題に関する質疑であり、鳴海和美議員は液体ミルクの備蓄について質疑を行った。液体ミルクは災害時における母子支援に不可欠なものであり、特に粉ミルクに比べて調整の手間が少なく、より即座に使用可能であると強調した。鳴海議員はまた、他市の事例を引き合いに出し、三郷市でも液体ミルクの保管と活用を進める必要があると述べた。
秋本寛司危機管理監は、現在、スティックタイプの粉ミルクを備蓄しているが、液体ミルクの保管も検討していると説明した。また、母子保護の観点から避難所運営においても、必要な環境整備がなされる必要があると認識を示した。
一方、備蓄品の更新サイクルに関する質疑もあり、鳴海議員は金沢市での不備を指摘し、災害備蓄品の長期保管による課題について言及した。市はすでに備蓄品の管理を行っているが、更新サイクルや管理方法の見直しが急務であると強調した。
さらに加藤英泉議員は、南部開発問題に関連して、市長の選挙公約の実現に向けた進捗について質し、具体的な取り組みが求められた。
高齢者福祉に関しても議論が行われ、公衆浴場の増設やゴミ戸別収集の実施に向けた要望が相次いだ。具体的には、寄巻公民館付近の交通弱者への配慮や、災害時の避難所の電力確保の考えについても話題に上った。
このように、三郷市議会では防災から医療、環境問題まで幅広いテーマが討論され、市民の安全・安心を確保するための政策が求められている。議員たちは市民の生活向上に向け、提言や要望を積極的に発信した。