令和6年3月の三郷市議会定例会が開催され、複数の議案が上程された。
議案第16号から第21号までの年次予算に関する説明が行われ、地域生活の向上を目指した施策が詳述された。
横田 隆宏福祉部長による福祉費についての報告では、民生費、衛生費、労働費などの概要が示され、具体的な支出内訳に焦点が当てられた。特に、生活困窮者への支援や低所得者支援のための減税措置、さらに避難行動要支援者支援システムの導入が強調された。
議論の中で、「生活保護受給者の支援策を見直す必要がある」と述べる議員もおり、今後の施策展開に向けた意見が交わされた。
また、いきいき健康部の益子 敏幸部長は、健康関連施策について説明。見守り配食サービスなど高齢者支援サービスの充実を具体的に提案した。さらに、就労支援センターにおける取り組みや障がい者福祉支援についても言及し、より多様な支援が不可欠との考えを示した。
次に、子ども未来部の須賀 加奈部長は、子ども関連の施策を説明し、削減された予算の中でも質の高い支援を継続していくと強調した。また、特に注目されるのは「子育て支援事業」や「ファミリー・サポート・センター事業」といった施策であり、子どもの貧困対策が進められると予測される。
議案第22号及び第23号に関しては、固定資産評価審査委員会委員の選任について市長から説明があり、新しい委員の選任と再任に関する詳細が述べられた。市長は、「透明性の確保が重要」と強調し、議会に対して積極的な支援を求めた。
最終的に、議案第2号の質疑が行われたが、質疑はなく、そのまま討論・採決へと進行した。議案第2号は全員賛成により可決され、議会は滞りなく終了した。
議長の鈴木 深太郎議員は、今後の議会活動や施策の進展に期待を寄せながら、会議を締めくくった。