令和3年3月2日の三郷市議会定例会において、様々な議案が上程され、詳細な説明が行われた。特に注目されたのは、予算案に関する議案と新型コロナウイルス感染症対策の束の間の報告である。
本会議は、午前10時に開議し、出席議員は22名だった。議長の菊名裕議員が開会の挨拶を行い、続いて各議案の説明に移った。議案第20号から第25号までの上程の際には、異なる部長らによる詳細な説明が続けられた。
中でも、松本義博まちづくり推進部長は、地震対策に関する助成事業を重点的に説明した。具体的には、「耐震診断・耐震改修等費用助成事業」は、昭和56年以前に建築された住宅の耐震化を支援するものであり、市民の安全を守る大切な取り組みであると強調した。さらに、ブロック塀の安全確保事業についても言及し、通学路や公衆用道路に面するブロック塀の除却や改修を進める必要性を訴えた。
また、長本俊也建設部長は、道路橋梁の台帳整理や境界杭復元事業について説明し、特に道路改良事業や水路整備事業の重要性について語った。「道路の維持修繕は市民の通行の安全性を高めるために不可欠であり、この事業は地域の利便性向上にも寄与する」と語った。
さらに、平川俊之財務部長は、議案第21号の国民健康保険特別会計予算について詳細を説明した。国民健康保険税の減少傾向を受け、歳入歳出予算の影響についても触れた。ここでは、一般会計からの繰入金が重要な役割を果たすと述べ、一般被保険者国民健康保険税について前年度比で減少することを懸念していると伝えた。
議案第22号では、妹尾安浩福祉部長が令和3年度の介護保険特別会計予算案について説明を行い、介護サービスの多様性と質の向上に向けた取り組みを強調した。「予算の適正使用を通じて、高齢者の方々が安心して生活できる社会を実現していく」と述べ、地域包括支援センターの役割の重要性を訴えた。
最後に、市長の木津雅晟氏は、固定資産評価審査委員会ラの選任について提案理由を説明した。両委員の任期満了に伴う再任と新任の意義を示し、今後の税収の公平性の維持に向けた取り組みを継続する意向を示した。
本日の会議は午前11時34分に散会し、議論された全ての議案は今後の審議のために議会に戻されることとなる。市民の生活に直結する重要な予算が提案されたことから、市民からの注目が集まることが期待される。