令和2年12月10日、三郷市議会において、議員や市長が集まり、様々な市政問題に関する一般質問が行われた。議員たちは低所得者や高齢者、さらに市内での公共交通の利用促進や地域振興など、幅広いテーマに触れた。特に高齢者関連の質問が多く、具体的には「高齢者の居場所づくり事業」や「視覚障がい者誘導用ブロック」についての進捗が報告された。
渡邉雅人議員は、高齢者の居場所づくり事業について、進捗を問う質問を行った。福祉部の妹尾安浩部長は、市が委託する地区サロンは27か所、自主的に27か所が追加され、合計で70か所の居場所が整備されていると述べた。さらに、厚生労働省の動きに基づき、今後も居場所の拡充が必要だと強調した。渡邉議員は、高松市の例を挙げ、助成金制度など柔軟な対応を求めた。
また、視覚障がい者誘導用ブロックについても議論された。数々の地域で利用されているブロックの設置状況を観察した結果、設置場所が不足していることが浮き彫りになった。それに対して、妹尾部長は、関係法令、条例を踏まえ、必要な地域に設置を進めていく意向を示した。会議の中でも、視覚障がい者向けのインフラ整備が急務であると強調され、特に駅周辺での整備が急がれることが示された。
さらに、渡邉議員は、市内でのイベント開催の重要性についても指摘し、「コロナ禍でもできるイベントのガイドラインを作成し、地域活性化の観点からもイベントの開催を促進すべきだ」と訴えた。これに対し、市長は、地域のイベント文化をつなぐことで、経済活動や市民の結束を高めていく姿勢を示した。
議会では、多くの議員が市民の生活向上を目指した提案を行い、市長と職員たちとの間で互いに意見が交わされ、市政に生かす具体的な方策についての質疑が続いた。