令和2年3月、三郷市議会では、市政に対する一般質問が行われた。本議会には、少子化問題への取り組みや、産後ケアの拡充、就労支援に関する課題が取り上げられた。
鳴海和美議員は、少子化対策についての質問を通じて、現状の取り組みに対する評価とさらなる施策の必要性を強調した。彼女は、三郷市では子育て世代の転入が続いているものの、今後も出生率を向上させるためには、より多様な支援策が求められると述べた。
彼女は、特に独自の子育てチケットの配布を提案し、他市の事例を挙げながら、1人目からのチケットを配布する方が絶対に良いと指摘した。続いて多胎児世帯支援についても言及し、特に、多胎児家庭が直面する困難に対応するネットワークの必要性を訴えた。
妹尾安浩子ども未来部長は、政府の支援に基づく現行の施策を説明し、今後の支援の輪を広げる意向を示した。特に、「双子の子育て」というニーズに応じた施策の必要性を強調し、支援リソースの拡充を約束した。
また、産後ケアについては、より多角的な支援が求められているという認識が共有され、訪問型支援の拡充に向けた具体的な取り組みが必要との意見が出された。加えて、就労支援問題についても、特に就職氷河期世代への支援の強化が必要であるとの意見が数多く寄せられた。
市長は、「三郷市では、これまでに多岐にわたる少子化対策を試みているが、さらなる工夫と施策強化が求められている。」と述べ、聞き取り調査の実施や地域コミュニティの活性化を進めていく意向を示した。