令和3年6月の三郷市議会定例会では、複数の議案が可決され、市政に対する一般質問が行われた。特に注目されたのは、議案第38号に関する意見や新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況だ。
審議の第1回目では、議案第32号から第37号までの報告が行われた。文教経済常任委員長の市川文雄氏は、工事請負契約の議案第32号について「周辺地域の人口増加に対応するための普通教室の増設が重要である」と述べた。改正後は一般教室が27教室に増え、エアコンも設置される。
一方、議案第38号の市民福祉常任委員長である工藤智加子氏は、新型コロナウイルスの影響を受けた介護予防支援事業の基準改正を報告した。これにより、災害や感染症への対応力を高めることが期待される。特に、介護予防支援事業には新たな基準が設けられ、ICTの活用も進められる。
さらに、議案第39号と議案第40号の上程が行われ、特に副市長の選任について木津雅晟市長が説明。今回の選任は市政運営における重要な決定であり、時折移行する意義が強調された。
市政に対する一般質問では、佐藤睦郎議員が健康推進問題として「目の健診の充実」を求めた。特に3歳児健診の際の目の機能検査が重要であると強調した。市の益子敏幸スポーツ健康部長は、「視能訓練士が適切な検査を進めている」と述べ、さらなる精度向上が図られることに期待を寄せた。
柳瀬勝彦議員は新型コロナウイルスに関する質問を行い、ワクチン接種の進捗状況や予約の方法について言及。人口約4万人に対して、約2万3000人が予約を完了している状況を示し、電話予約を増設したことによる改善を報告した。市は引き続き、高齢者が簡易に接種できる環境整備を行う。
最後に、最新の感染症の状況についても触れられ、6月6日現在で1,028人の感染が確認されており、現在39人が療養中であると報告された。
今後、ワクチン接種の体制を整え、地域のニーズに応じた情報提供を行っていくことが求められている。