令和4年9月三郷市議会定例会が開催され、議員たちが市政に関する一般質問を行った。特に、学校問題や通学路、事務処理問題についての議論が際立っていた。
柳瀬勝彦議員は、学校の適正規模や配置に関する質問をし、統廃合の影響を受ける地域社会の意見や環境整備について述べる中で、特に児童にとっての教育環境の重要性を強調した。柳瀬議員はかつての統廃合の経験をもとに、「子どもたちの成長には多くの友達との交流が欠かせない」と訴えた。
続いて、通学路問題では、児童の安全を守るための「ゾーン30プラス」施策が議題にのぼった。一色雄生議員がこの制度の導入を提案し、「小学校周辺のゾーンで歩行者優先の安全な通行空間を実現する重要性」を指摘した。一色議員は加えて、「地域の安全な通学環境の整備が求められる」と訴えた。
事務処理問題については、柳瀬議員が誤支給にかかる問題を取り上げ、他自治体の事例を引き合いに出しつつ、三郷市の市民サービスの透明性を向上させる必要性を訴えた。会計管理者からは、処理ミスを防ぐための確認体制について説明があり、今後の改善を約束した。
さらに、深川智加議員は高齢者聴力検診の実施を求め、聴力低下による認知症リスクを減少させる意義を強調した。市長が「早期発見のための検査は重要」との見解を示した。
平和事業に関しても議論が交わされた。特に、非核平和宣言都市としての取り組みや、公共施設における啓発活動の重要性が指摘された。議員からは、平和事業の拡充を求める声が上がり、体験者の声を引き出すプロジェクトの実施を提案する意見もあった。
最後に、交通安全問題では、歩行者用信号機や交通標識の設置要望があり、地域住民の安全を守るための具体策の検討を求める意見が出された。市は、今後も市民との対話を大切にし、各問題に関する施策を継続して実施していく姿勢を示した。