令和5年12月の三郷市議会定例会が開かれ、市政に関する多くの重要な問題が議論された。
この会議では、市職員の離職率や人手不足に関して、議員からの一般質問が行われた。特に、菊名裕議員は職員の離職率の高さを指摘し、「今後の施策が必要である」と強調した。彼の発言によれば、三郷市では職員の離職率が周辺の自治体に比べて低いものの、職員の離職は組織全体に影響を与える問題であるとされている。
企業の人手不足の調査によれば、51.4%の企業が人手不足を感じているという。また、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に変更されたことも影響し、まちの人出が増えた反面、人材不足が新たな課題として浮上している。
菊名議員は「人事考課制度の改善が求められる」と語り、その必要性を訴えた。市長の木津雅晟氏は、職員が将来を描きやすい職場環境の構築に努めていると応じた。また、職員の環境整備を担う課題についても言及。
さらに、議案第92号では一般会計補正予算が提案され、給付金支給の迅速化が求められた。福祉部長の横田隆宏氏は、約15,000世帯を対象にした支給計画を示した。議案第93号および第94号に関しては、医療・介護事業者の処遇改善が求められ、全議員が賛成し可決。市民生活を守る施策が本会議で承認された。
最後に、亘る議論を受けて、木津市長は引き続き市民のニーズに応える施策を推進する意向を示し、議員に対する感謝の意を表した。議会の閉会を迎える中、市民サービス向上に向けた取り組みに期待が寄せられる。