令和2年の深谷市議会第4回定例会が、12月10日に開かれた。この日の議題は、市政一般に関する質問であった。
まず、永田勝彦議員が登壇し、3つの質問を行った。1つ目は、140号バイパス沿いに植樹した桜並木の保全についてである。「住民が無償で維持管理を行っているが、高齢化により負担が増している。助成金の再開を求めたい」と述べた。
この質問に対して、吉岡和弘企画財政部長は、地域住民からの努力に感謝を示しつつ、「助成内容の調査を進めている」と答えた。また、令和4年度にオープンする花園インターチェンジの整備プロジェクトの重要性についても触れた。
続いて、永田議員は工業団地整備の再開について質問した。永田議員は、「周辺の環境変化に基づき、深谷市として工業団地誘致を推進すべきだ」との意見を示した。
吉田秀夫産業拠点整備特命監は、県の方針変更により、工業団地事業化が進んでいない現状を説明し、「今後もチャンスを逃さず調査や対象地の設定を行っていく」と強調した。
茂木一郎議員も登壇し、中学校の教科書採択について質問した。特に、「教科書が無償で配られる背景には多くの税金が使われている。採択が公正に行われていることを希望する」と述べた。植竹敏夫教育部長は、教科書の採択手続きの流れを説明し、「教科書選定には地域の状況を反映させる」と答えた。
総じて、今回の定例会では、桜並木の保全や工業団地整備など地域の発展に対する議員の熱意が示され、今後の進展に期待が寄せられる内容となった。次回の会議は、12月14日午前9時から行われ、各常任委員会の報告に対する質疑、討論、採決が実施される予定である。