令和4年9月6日、深谷市議会は第3回定例会を開催し、いくつかの議案や請願が審議された。特に決算特別委員会の正副委員長の選出や、市政一般に対する質問が大きな焦点となった。
最初に、決算特別委員会の正委員長に柴崎重雄議員が選出され、副委員長には角田義徳議員が選ばれたと小嶋隆議長が報告した。
次に、第2次深谷市総合計画における特別委員会の正副委員長が選出され、馬場茂議員が委員長、田口英夫議員が副委員長に選ばれた。
議案に関する質疑では、特に農業振興に関する補助金についての詢問が目立った。17番の馬場議員が、6月の雹害による農家への補助金支給の基準や対象数について質問したことに対し、佐藤靖彦産業振興部長は、農作物の被害を受けた300戸と農業用生産施設178棟についての詳細を報告した。30%以上の被害を受けた農家が補助金の対象となると説明した。また、別の議員からも補助金額が被害額に対して少ないのではないかとの指摘があり、佐藤部長は補助金の算出根拠を説明した。
さらに、議案第50号では外国人への生活保護措置を条例化する事案について議論があった。鈴木三男議員がその内容について質疑したのに対し、清水良保福祉健康部長は、医療券の発行方法が簡素化され、医療機関での受診時にマイナンバーカードを利用することになると説明した。この取り組みにより、手続きが簡略化されるとも述べた。
また、議案第52号において道路条例改正についての質疑では、道路の構造が新たに規定されることに伴い、今後の施策において市内にない新たな施設の設置を検討しているとの答弁があった。特に自転車通行帯や自動運行補助施設についての関心が高まっていることが伺えた。
議案の審査以外にも、請願としてインボイス制度の中止を求める意見書の提出が提案された。同会議では、請願者である佐久間奈々議員が制度の影響と中小事業者への影響を強調した。
この日は、諸問題が幅広く議論され、特に農業、福祉、交通に関する課題が浮き彫りとなった。今後の日程では、委員会での審査を経て、さらなる議論が行われることが期待される。