令和2年3月11日、深谷市議会第1回定例会が開催され、さまざまな市政課題が討議された。注目されたのは川本複合施設建設計画で、設計は令和2年度から開始し、完成は令和5年度を目指すとのこと。この施設は公民館、総合支所、図書館を統合し、高齢者福祉や青少年活動の拠点とする意義が強調された。また、現利用状況のデータによると、もくせい館は年間41,171人が利用しており、今後の計画における重要な施設と位置付けられている。
災害復旧対策については、昨年の台風19号による川本中学校のグラウンド復旧工事が進められており、現在の工事は県や国の補助金を受けつつ進行中である。グラウンドの資材は約2,600立方メートルが使用されるが、移転の具体策はまだ模索中であった。
また、空き家対策についても新たな提案があり、DIY型賃貸借の導入が議論された。この制度は個人住宅を賃貸する際に借主が改修工事を行うことができるというもので、メリットは多そうだが、トラブルのリスクも含まれている。市側は、活用の可能性を含めてもう少し研究を進めたい意向を示した。
さらに、昨年の台風19号を受けて、非常に重要な位置を占める浚渫事業の必要性が改めて認識された。国からの支援を受けつつ、今後も計画的な維持管理が求められる。橋梁の老朽化対策も同様に進められ、長寿命化修繕計画の一環として、老朽化施設の早期対応に取り組む必要があるとの見解が示された。
今回の議会では、具体的な施策が次々と提案されたが、課題も多いようである。市民からの期待も高まっており、これらすべての施策が実現することが望まれる。