令和6年6月18日の深谷市議会において、坂本博議員が市政一般に関する質問を行った。特に注目されたのは、個人宅の防犯対策の強化についてである。坂本議員は、最近の侵入犯罪や空き巣被害が多発している現状を指摘し、市民の防犯意識を高めるための施策を求めた。具体的には、自治会による防犯パトロールや地域防犯推進員の活動強化を要望し、個人宅の防犯設備に対する助成制度の導入を提案した。さらに、深谷市内の独自の食文化としての煮ぼうとうの継承と普及の意義についても触れ、市として積極的な役割を果たすべきだと強調した。
次に、坂本議員は乳幼児健康診査について質問した。特に10か月健診の実施を求めており、多くの自治体が実施している現状を示した。市は現行の4か月、1歳6か月、3歳健診制度を維持する意向を示し、10か月健診は将来的に難しいとの考えを述べたが、相談窓口の強化や健診の周知については前向きな姿勢を見せた。
最後に、学校環境についての質問では、低学年での着替えを男女別に行うことの重要性が語られ、同様の対応を求める意見が提示された。市としては、各学校の状況に応じてこの問題に柔軟に対応する考えを示しつつ、全体としての安全な環境づくりに努めていくことが求められている。
本開会では、これらのテーマを軸に多様な視点から市政の長期的な発展を視野に入れた意見交換が行われた。議員たちは、今後ますます重要性が増す防犯や健康施策についても、市民と行政が共に推進していく必要があるとの認識を強めた。これにより深谷市は、更なる市民の安心・安全の実現に向けて努力を続けることとした。