令和5年9月26日に行われた深谷市議会第3回定例会では、政府や地域の課題に応じた重要な議題が多く議論された。特に、新型コロナウイルスワクチン接種に関する補正予算は注目されている。
市長追加提出議案として、令和5年度深谷市一般会計補正予算(第6号)が上程された。追加予算により、秋に実施される新型コロナウイルスワクチン接種の経費が計上される。小島進市長は、「接種件数を5万6,800件見込んでおり、そのための必要な経費を計上した」と明言した。
また、決算特別委員会の審査報告では、令和4年度の一般会計歳入歳出決算について反対意見が出た。鈴木三男議員は、財政調整基金が過剰に積み立てられていることを指摘し、市民の要望に応じた効果的な財政運営が求められると訴えた。彼の懸念は、財基金が市民の生活や福祉に直接的に役立つべきとの考えから来ている。
各常任委員会からの報告も挙げられ、特に福祉文教委員会における学童保育事業の指定管理者についての討論が注目されている。鈴木議員は指定管理者制度が学童保育に適さないとし、地域の子どもたちにとっての信頼関係が重要であると強調した。
今回の会議では、これらの地域課題に対して、市がどのように取り組むかが焦点となった。各議員からは質疑が行われ、市民の声に耳を傾ける姿勢が強調された。さらに、議案や報告に対する質疑、討論が進んでいく中で、多くの議案が原案通り可決されている。最終的に、令和5年度補正予算案が全会一致で承認され、今後の対応に期待が寄せられる。