令和2年3月17日、深谷市において令和2年第1回定例会が開かれた。
議会運営委員会では、市長から追加提出された4件の議案を上程することを決定し、今回の会議に関する重要な事項を報告した。
その中で、馬場茂議会運営委員会委員長は、市長からの追加議案について、円滑に進めるため議会規則第37条第3項に基づき委員会付託を省略して進めることに同意を求めた。
次に、各常任委員会の審査経過について報告され、柴崎重雄総務委員会委員長は、深谷市企業版ふるさと納税基金条例が可決されたことを伝え、企業からの寄附を積み立てる新たな基金の設置意義を説明した。特に、じっくりと審査された結果、渋沢栄一プロジェクトにも寄与する意思が確認された。
また、予算特別委員会の結果報告では、仲田稔委員長が予算の審査を行い、令和2年度一般会計予算案が原案通り可決されたことを強調した。この予算案は、公共インフラの整備や地域経済の振興に資するものである。
一方、反対意見も存在し、鈴木三男議員は国民健康保険税や水道料金の引上げについて、市民の税負担を考慮すべきだと論じ、極力抑えるべきであると発言した。これに応じて、市長は対策を講じていると説明したが、経済状況を考えた配慮の必要性が指摘された。
この定例会では、市長が提出した令和元年度一般会計補正予算が承認され、必要な経費が計上されていることが報告された。また、深谷市の産業振興に貢献する施策も同時に盛り込まれた。
新任の教育委員会委員に関する議案も上程され、女性の割合が高まるよう配慮されていることが説明されるなど、地域の教育環境にも考慮がなされていた。最後に、議会は議第1号議案の採決も行い、本日の会議を閉じた。これにより、深谷市議会の新年度の方向性が示された。