令和4年深谷市議会第4回定例会が12月8日に開催された。本会議では新型コロナウイルス感染症の第8波突入に対するワクチン接種状況が報告され、約3万800人がオミクロン株対応ワクチンの接種を完了していることがわかった。ここでの課題として、約8,000人のインフルエンザワクチン接種が行われているが、流行はまだ始まっていないことが強調された。
同時感染(フルロナ)の懸念が高まる中で、両ウイルスの検査が行えるキットの導入が検討中で、今後の検査方法についての注目が集まっている。さらに、私立保育園においては、最近使用済みおむつの持ち帰りが定着しているが、衛生面からの負担軽減を図るため、方法の見直しが求められることになった。
また、深谷市の出産支援策として、出産・子育て応援交付金事業が国からの補助を受ける形で進められ、妊娠届出時と出生届出時にそれぞれ5万円が支給されることが確認された。これに関連して、支援が必要な家庭への伴走型相談支援が強化される方針ともなっている。市は、各支援事業の詳細を把握し、地域でのニーズに応じた施策を展開すると述べた。
続いて、渋沢栄一翁の顕彰に関する取り組みも進行中であり、年々増加する来訪者を意識した交通アクセスの向上が求められている。市の計画では、関連施設間を結ぶ巡回バスの運行なども視野に入れた企画が進む見込みである。
自転車の安全利用についても、交通事故の実状や違反の罰則、さらには自転車保険の加入についての啓発が行われ続けている年々増加する自転車事故に対し、市は引き続き教育活動を強化し、またルール遵守を促進する取り組みの必要性が強調された。
最後に、循環型環境都市の実現に向けた取組として、ゼロカーボンシティ宣言が行われており、深谷市は持続可能な環境政策を推進していく方針だと報告された。市は地域と連携しながら、その実現に向けた施策を進めている。