令和2年12月深谷市議会第4回定例会が、11月27日に開催された。
本会議では、定期監査および現金出納検査結果の報告が行われた。監査結果について、監査委員から金額や遵法性に関する詳細が説明された。特に、現金出納検査は令和2年10月分について行われるものであり、結果は議会事務局での閲覧が可能だとされた。
議案に関する質疑では、議案第80号についての質疑が重要なテーマとなった。鈴木三男議員は、この議案が過去の職員失職事例を踏まえたものであるかを問うた。吉岡浩二総務部長は、平成20年の交通事故による1件の失職事例を挙げ、当時法令が未整備で自動的に失職となったことを説明した。鈴木議員は、失職が禁錮刑に結びつく可能性を指摘し、過去の具体的な経緯について再質疑を敢行。吉岡部長は、当時の事故の詳細や示談の成否が失職に影響したとの見解を示した。
続く議案第81号に関して、鈴木議員は国民健康保険税が引き上げられることによる影響を尋ねた。大谷浩二市民生活部長は、今回の改正での最高限度額が99万円に達するための所得基準について詳述。具体的には、給与収入1494万円が必要と説明した。また、291世帯に570万円の影響、さらに介護納付金に関する影響も見込まれると述べた。
その他、議案第82号においては、上原・田中集落排水センターの廃止と、住民への影響についても質問され、小林毅環境水道部長は影響を受ける世帯はないと明言。また、経費削減や異なるシステムへの切り替えが行われることを伝えた。議案第83号や84号においても質疑は続いたが、最終的には詳細な情報は各委員会に付託されることが決定された。
また、請願第3号として、国に対し「20人学級」を求める請願が提出された。鈴木議員は、コロナウイルス影響下において少人数で授業が行われた結果、教育効果が高かったとの実例を挙げた。さらに、国の責任による教職員の増加が必要との意見を強調した。次回の会議は12月8日に予定されており、市政一般に対する質問が行われる。