令和4年12月9日の深谷市議会で、各議員がさまざまな市政に関する質問を行った。
まず、学校給食費の無償化を求める声が大きい。鈴木 三男議員は、現在の給食費が経済的に重い負担となっていると指摘した。全国の自治体でも無償化が進んでおり、深谷市でも必要だと主張した。教育長は、食材費は保護者負担としつつも、無償化には年間約10億円以上の財源が必要であることを説明した。
次に、不登校対策についても議論が行われた。深谷市の不登校児童生徒数は、過去3年間で増加傾向にある。教育委員会は、登校できない児童生徒のために学習支援を行っているが、その要因は無気力や不安によるものが大半であるとした。保護者への支援も重要視されており、個々に寄り添った指導が求められている。
また、交通手段の問題も議題となった。デマンドタクシーの運行について鈴木議員は、自宅から乗車できるシステムを提案した。教育委員会側は、現行のコミュニティバスに対するデマンド交通の統合や運行方法の見直しが必要だと応じた。
さらに、花園インターチェンジ拠点整備事業の開業後の影響についても言及され、市内の公共交通と観光スポットとの連携が重要であると確認された。新たな集客策として、テラスパークでのイベント開催や地域振興の方策が模索されている。
最後に議会は、様々な課題に対して市の対応を厳しく見守り、必要な支援を行うことを求めた。市長は、市民の意見を尊重しつつ政策を進めていく姿勢を明確にした。