令和5年3月17日、深谷市議会第1回定例会が開催された。
議会では、議会運営委員会の報告や諸報告が行われた。特に、総務委員会報告では、深谷市国民健康保険条例改正に関する議案が原案通り可決されたこと、また消防団条例の改正による新しい報酬制度についても審議が行われた。
総務委員会委員長の福島秀樹議員は、国民健康保険条例の一部改正に向けた議案に関する質疑において、出産育児一時金についても触れた。国会での動きにより金額が引き上げられるとの報道を受け、この改正の重要性が強調された。また、福祉文教委員会からも深谷市高齢者福祉青少年活動複合施設の条例廃止に関して、管理業務がシルバー人材センターに委託されていたことが説明された。
さらに、議案第15号として令和4年度一般会計補正予算が報告された。財政調整基金積立金の残高について質問があり、158億円を超える見込みであるとの答弁もあった。予算分野においては、市の基盤を整えるための施策が数多く可決され、特に子育て支援金の増額なども注視される動きとなっている。
一方で、請願第10号として消費税インボイス制度の実施延期を求める意見書が提出され、賛成討論が展開された。賛成意見は、制度による小規模事業者への影響を懸念し、今後の経済活動に支障を来す恐れがあるとされる。反対討論はなく、不採択となった。
最後に、全ての議案が採決の結果、原案通り可決された。議長の小嶋隆議長により、議会は午後11時28分に閉会と宣告された。これにより、深谷市議会は新たな施策の実行に向けての運営体制を確認した。