令和6年6月3日、深谷市議会第2回定例会が開会された。
議会運営委員会の報告や会期の決定が行われ、議長及び副議長の辞職と選挙も話題にあがった。特に、熱中症対策に関する補正予算案が注目を集めた。議案第34号である令和6年度深谷市一般会計補正予算(第2号)では、市内小学校児童へのハンディファン配布が提案された。教育委員会の松村一教育部長は、「暑さ対策としての効果を見込んでいる」と述べ、3.5時間の使用時間があると説明。
この案には複数の議員から質疑が出され、特に「ハンディファンの実効性や使用方法」が持ち出された。佐久間奈々議員は、「ハンディファンが児童にとって実際に役立つのか疑問だ」と指摘。松村部長は、児童の安全を最優先に考え、適正な使用方法の指導を行う旨を答弁した。
また、熱中症対策としての医療的効果が実際にどの程度あるのかも懸念され、他の議員からも「安全性や保護者の意見」を考慮すべきとの声があり、本議案に関する討論は活発化した。特に清水健一議員が賛成意見を述べ、子供たちの命にかかわる問題として、議案の重要性を強調した。
最終的に、議案第34号は賛成多数で可決され、今後は各小学校でハンディファンが導入される予定である。議長からは「今後も市民の声を反映し、より良い施策に努めるよう心がける」との意向が示された。