令和5年6月深谷市議会では、市政全般に対する質問が行われた。
特に注目を集めたのは、学校給食無償化の可能性についてである。加藤利江議員は、学校給食の現行の負担状況を踏まえ、無償化には大きな財政的負担を伴うとした上で、今後国の方針を見守りつつ、国からの支援が得られれば無償化を考えたいと強調した。
一方、コミュニティバス「くるリン」の運行状況についても言及され、利用者からの要望を基に、東循環便の復活が検討されていることが報告された。市は、地域公共交通の調査を実施し、利用者のニーズを把握する方針を示した。
また、熱中症対策も重要な議題であった。市は、熱中症予防に向け、毎年初夏前に啓発活動を行い、特に高齢者や子どもへの注意を呼びかけている。学校教育の中でも、熱中症対策を盛り込んだ指導を進めていることが報告された。
さらに、深谷市の農地に関しても話題に上がった。遊休農地の増加は高齢化や後継者不足によるもので、市は農業委員会や地域住民と連携し、適切な対策を講じていると述べられた。農地の一時利用や転用に関する規制についても、県の指導のもとで対応していることが説明された。
都市計画区域の見直しや線引きの取り扱いについても言及され、今後の深谷市の発展に向けた様々な施策が模索されている。市が抱える課題を克服し、持続可能な地域づくりを目指す姿勢が伺えた。