深谷市議会の令和3年9月定例会において、議員の質問に対する答弁が行われた。議員は新型コロナウイルス感染症対策や国民健康保険制度、校則問題など、幅広いテーマで発言をした。
最初に行われた質問は、新型コロナウイルスワクチン接種の現状と今後の予定についてである。高齢者へのワクチン接種は順調に進み、7月中には、ほぼ90%の接種が完了しているとのことであった。しかし、64歳以下の市民へのワクチン接種に関しては、供給不足が影響し遅れが生じている。このままのペースで行くと、完了時期は未定であるが、ワクチン供給の回復によって状況は改善する可能性があると、原福祉健康部長は説明した。
さらに自宅療養者への支援の必要性も訴えられ、食料品や日用品を届けるサポート、健康状態をチェックするためのパルスオキシメーター貸し出しの支援も検討されている。生活に支障をきたす自宅療養者に対して、深谷市は必要な支援を行う方針である。
国民健康保険制度については、国保税の新型コロナウイルス感染症対策としての減免問題が挙げられ、多くの自治体で減免対象が広がっている中、深谷市でも世帯主以外の主たる生計維持者の収入減少世帯への対応が検討される。また、厚生労働省が新たに未就学児の均等割を半額にする方針を示し、深谷市の対応も注目される。
さらに校則問題についても、各学校が適宜校則の見直しを行い、多様性を尊重した新しい学校のルール作りが求められている。特に、昨今の学校における多様なニーズに応じた柔軟な対応が期待される。
以上のように、議員から挙げられた様々な問題に対し、深谷市は市民の生活向上のために取り組む意向を示した。