令和4年9月27日、深谷市議会第3回定例会が開催され、市長追加提出議案や決算認定が議論される中、地域の経済活性化を目的とした補正予算が可決された。
特に注目を集めたのは、地域通貨「ネギー」に関連する議案で、市長の小島進氏が記者会見にて「今般の予算は新型コロナウイルスの影響を受けた市民生活を支援するために必要である」と強調した。
この補正予算では、14億4,996万9,000円が追加される。その内訳として、生活支援やポイントバック施策が挙げられ、特にポイントバックキャンペーンが好評であるため、更なる拡充が図られることとなった。企画財政部の吉岡和弘部長は、ポイントバックの新たな施策として「第2弾、第3弾のキャンペーン内容を拡充する」と説明した。
また、議案の中で特に意義があったのは、請願第8号に対する討論であり、多くの議員がインボイス制度の実施継続を求める意見を述べた。賛成派の佐久間奈々議員は、「この制度は消費税の透明性を高める上で重要だ」と主張し、対して反対派は「中小業者に過度な負担を強いる恐れがある」との意見も見られた。
最終的に、請願は不採択となり、深谷市は今後も地域経済を考慮した施策を進めていく方針を示している。
このように、深谷市議会は地域通貨に関連する経済施策や新型コロナウイルスへの対応など、多岐にわたる議論の中で、柔軟かつ積極的な態度で臨んでいる。市長及び各常任委員会の報告を受け、市議会は市民のニーズに応える形で、今後も施策の検討を重ねる必要がある。