令和3年12月8日、深谷市議会第4回定例会が開催され、市政一般に関する質問が行われた。多くの議員が重要な問いかけを行い、特に加藤利江議員による観光都市としての発展や男女共同参画の重要性が強調された。加藤議員は、「深谷市を観光都市として発展させるためには、渋沢栄一記念館を再配置し、人々が集まる場所に移すべきである」と述べた。これに対して青木克尚渋沢栄一政策推進部長は、記念館は現在地での維持管理を優先している旨を伝え、「移設計画はない」と強調した。
加藤議員はまた、男女共同参画の推進についても質問し、職員数や女性活躍推進事業の進捗状況を確認した。吉岡浩二総務部長は、令和3年度の職員数は1,102名でうち女性職員は328名であり、管理職における女性の割合が低い現状を説明し、さらに女性職員が管理職に挑戦しやすい環境を整える努力を続けていくと述べた。
また、加藤議員は地域の公園に関しても言及し、「下郷地区の公園整備の進捗が遅れている」と指摘。田嶋英生都市整備部長は、幡羅遺跡との連携を強調しつつ、整備計画を進めていく方針を示した。
最後に、長く問題となっている遊休農地の増加に対し、吉田稔農業委員会事務局長がその実態を説明した。現状、深谷市の遊休農地面積は174ヘクタールで、増加の原因は農業者の高齢化や後継者不足などであると述べ、対策が急務であることを訴えた。
これらの議論は、深谷市の未来にとって重要な施策であり、市民の声が反映されるよう努めていく必要性があると感じさせる内容だった。