令和3年9月17日、深谷市議会は定例会を開き、市政全般に関する重要なテーマが議論された。
最初に、小前田第5雨水幹線の整備について市の考えが示された。小林環境水道部長は、この工事が小前田駅北地区及びその周辺の浸水被害を解消するために計画され、工事は令和4年度に完成予定であると報告した。総工事額は約27億円で、長さ約1,670メートルの雨水幹線が整備される。これにより、浸水被害が改善されることが期待されている。
次に、歩道整備の必要性が取り上げられた。清水健一議員は、子どもたちが通う重要な通学路において、歩道が整備されていないことから危険であると訴えた。田嶋都市整備部長は、地域の状況を解釈した上で必要な調査を行い、地域の協力によって安全な通学路を整備していく方針を表明した。
さらに、地域共生社会の実現に向けた取組と新型コロナウイルス感染症への対応についても言及された。中矢寿子議員は、子宮頸がん予防のためのHPVワクチン接種の重要性を訴え、その効果的な情報提供の必要性を強調した。福祉健康部長は、相談支援窓口の説明を行い、包括的な相談支援事業の実施について令和6年を見据えて行動すると報告した。
また、児童福祉と高齢者福祉の連携を強化する取り組みの重要性についても議論が行われた。市職員と地域の方々が連携して、高齢者と子どもたちの支援を行っている現状についても詳細が語られた。特に、若者の支援活動として地域食堂に関する取り組みや、孤立防止のための活動が紹介された。市は多世代による地域の支え合いを重視し、各基盤を利用した活動が重要であると認識している。
最後に、清水議員は新しいつながり事業についても提案し、地域住民とのさらなる連携が必要であるとの見解を示した。コロナウイルスの影響が依然として続く中で、市民や行政間の信頼関係を築くことが、地域共生社会の創造に欠かせないとの認識を持っていることが表明された。
このように、深谷市議会では市政全般に関する重要な問題が取り上げられ、今後の施策展開と市民の生活向上に向けた議論が行われた。特に雨水管理や歩道整備に対する市の取り組みは、地域住民の期待が高まるところである。