令和5年6月19日午前、深谷市議会第2回定例会が開かれ、市政一般に対する質問が行われた。各議員からは地域の課題やその解決策についての熱心な提案が続けられた。
中でも焦点となったのは、JR岡部駅周辺の整備と、その発展に向けた取り組みであった。角田義徳議員は地域の活性化のため、岡部駅という交通の要所を生かす必要性を強調した。特に、現在は駅南側に商業施設が不足し、学生の多くが地区外での下宿を余儀なくされている現状を指摘した。さらに、部長からは市街化調整区域としての制約を受けつつも、地域住民の意見を反映したまちづくりの重要性が述べられた。
また、ボートピア岡部の周辺環境対策についても言及された。環境整備協力費の利用状況や、地域への還元について具体的な金額が提示された。特に、多岐にわたる活動の中で、協力費が地域の生活向上に寄与している事例が紹介された。これに対し、議員たちはさらなる具体策について質問を重ね、取り組みの強化を求めた。
さらに、関東大震災100年を記念したイベントの開催計画についても触れられた。市では震災の教訓を生かしつつ、各種企画を通じて市民への防災意識向上を図っていると説明があった。特に、震災時の流言蜚語事件を教材として取り上げることの重要性が強調され、教育面での連携強化を目指す方向性が示された。
角田議員は、「自らの地域や歴史を振り返ることにより、未来への道筋を見出していくべきだ」と訴え、市民とのさらなる対話や協働の必要性を訴えた。市としても、地域の「今」を見つめるきっかけとなるイベントや活動を探求し続ける意向を表明した。