今年の6月17日、深谷市議会において一般質問が行われ、渋沢栄一翁をテーマにした観光整備や地域活性化についての意見が交わされた。まず、14番の中矢寿子議員は、国土強靭化地域計画の策定に関する市の取り組みを問いかけ、その必要性を強調した。奥猛総務部長は、地区の防災計画や耐震化への取り組みを報告し、計画策定の現時点では未定であることを明言した。
次に、中矢議員は新生児聴覚検査の制度促進について質問し、市内医療機関での受診率や検査体制の充実を求めた。新井進福祉健康部長は受診率が高いことを示しながら、継続的な啓発を述べた。
続いて、太陽光パネルを設置している家庭への対応が議論された。特に、固定価格買い取り制度の終了に伴う影響について、必要な支援策を講じるべきとの意見が出された。新野敏宏環境水道部長は現在の状況を踏まえ、地域の電力会社と連携していく意志を示した。
観光に関する質問も多く寄せられた。特に、渋沢栄一翁関連の観光地整備が地域経済に与える影響についての質問が続く中、埼玉県北部地域の観光推進協議会が設立されたことが挙げられた。吉田特命監は、商品のPRと観光への誘導に取り組むことで、地域全体の活性化を目指すと答えた。
最後に、北通り線の安全対策が問われた。事故が多発していることを受け、鈴木三男議員は信号機の設置や道路標示の強化などの具体的な対策を求めた。飯塚部長は、現状の対策と引き続き警察と連携を深める意向を示し、今後の安全強化につなげる考えを明らかにした。
今回の会議は、地域の安全と発展に向けた重要な議論が行われ、各議員による活発な意見交換がなされた。特に、観光資源を活用した地域活性化や新たな制度の導入については、今後の市の政策に大きな影響を与える可能性がある。