令和3年6月17日、深谷市議会第2回定例会において、各議員による市政一般に対する質問が行われた。主な焦点は教育、コロナワクチン接種、ヤングケアラー支援、地域通貨「ネギー」、および公園整備に関するものである。
特に、コロナ禍における学校の状況について、湯本哲昭議員は教育部に対し、コロナウイルス感染症の影響で生じた問題点や学習面での影響について質問した。教育部長の荻野昌利氏は、長期的な休業の中で子供たちの学びが保障されるよう取り組んだこと、感染防止策の強化を図り、学習の遅れを取り戻すための施策を講じていることを強調した。また、ヤングケアラー支援について、湯本議員は、教育委員会と福祉環境部の情報共有が不足している点を指摘し、早期発見と支援体制の整備についての重要性を訴えた。
さらに、鈴木三男議員による新型コロナウイルスに関する質問が続いた。市内ワクチン接種の現状について、原常博福祉健康部長は、接種率が90%を超えていると答え、さらなる接種促進策としてSNS情報提供の重要性を指摘した。一方で、ネギーに関する質問もあり、販売実績や利用者の声を重視した改良が必要とされ、地域通貨のブランド力向上に向けた施策が求められた。
公園整備に関しては、榛の森公園の魅力を引き出すために、利用者の声を反映した整備計画が求められ、市長も地域住民による継続的な要望とコミュニケーションが鍵であるとの立場を示した。また、岡部駅のリニューアルについても長い道のりが必要であり、地域と連携しながら少しずつ進めていく必要性が強調された。
全体を通じ、議員たちは市民目線での施策の重要性を再確認し、今後の課題解決に向けて協働していく姿勢が見受けられた。教育、福祉、経済の各分野において、連携の強化が求められる中、深谷市の代表者たちは市民のための施策を積極的に検討し続ける姿勢が伺えた。