令和4年9月1日、河内長野市議会は第3回定例会を開催した。議長の桂 聖氏が開会宣言後、市長の島田智明氏が挨拶を行った。この度の定例会では、27件の議案が提案され、財政健全化や地域振興に向けた報告が行われた。
特に注目されたのは、報告第15号の専決処分報告である。市が運行する南花台モビリティ「クルクル」において発生した物損事故について、相手方と円満に和解が成立したことが説明された。島田市長は、事故の原因として、運転手と添乗員の間のコロナ対策としての飛沫シートがハンドル近くに影響したことを述べた。
市議会では、事故が人身事故に繋がらなかったことについて安堵しつつ、再発防止のための改善策が求められた。特に、運転手の安全対策として、飛沫シートの撤去が決定され、今後はメーカーと連携しての改善要望が行われている。
続いて、令和3年度健全化判断比率の報告においては、実質赤字比率や将来負担比率は発生せず、健全段階として評価された。島田市長は、今後の財政状況について、人口減少や高齢化に伴う市税減少が予測されるとし、引き続き財政健全化に努める必要性を強調した。具体的には、税収の安定的な確保と施策の選択・集中が挙げられた。
公益財団法人関連の報告も行われ、特に文化振興や勤労者福祉サービスセンターの取り組みが評価された。文化振興財団においては、地域文化の振興に寄与する事業が実施されたことが強調された。
また、教育委員会委員の任命に関する議案では、大矢めぐむ氏が任命された。大矢氏は、教育環境の維持向上に力を入れ、安心安全な学校作りに貢献する意気込みを示した。市議会は、彼女の任命に対し異議なく同意した。
最後に、令和4年度一般会計補正予算が提案された。これは歳入歳出の増額を伴い、市の重要な施策を実施するためのものである。令和5年度に向けた施策の充実と、適切な財政運営の継続が期待されている。