令和3年3月25日、河内長野市議会は第1回定例会を終えた。重要な議案が15件を超える中、市民の福祉と健康施策が主眼に置かれた。
特に注目されたのは、議案第2号「河内長野市手話言語条例の制定」だ。本条例は、手話言語を使用する権利を保障し、より良いサービス提供を目指すもので、議員らからは陳情の際でも大きな関心が寄せられた。福祉教育常任委員会の工藤敬子委員が、手話言語の普及は「市民の理解を深め、社会参加を促進する」と強調した。
続いて、議案第3号「河内長野市路上喫煙の制限に関する条例の制定」があり、健康維持への配慮が再確認された。都市環境・経済常任委員会の報告によると、路上喫煙を規制することにより、未成年者の健康守護に寄与する意義を述べた。
また、議案第18号「令和3年度河内長野市一般会計予算」は368億円を超える規模であり、財源の増加を見込んで市外への支援や施策を確保する。加えて、新型コロナウイルス対策として、市民サービスの向上が期待され、公共施設へのフリーWi-Fi導入や、介護保険料の補助が含まれている。大原一郎議員は「市民が安心して生活できる環境作りが求められる」と述べ、本予算案に賛同した。
なお、請願第1号「介護保険料に関する請願」は賛成少数で不採択となったが、原歴史議員は「保険料引き上げは生活に影響する」と反対の立場を表明したことから、今後の制度見直しが期待される。議会は各議案について熱心に討議し、全員一致で多くの重要案件を可決した。市長は議会に対し、今後の施政運営に対する期待を示し、引き続き市民の意見を大切にする意向を表明した。