令和3年6月に開催された河内長野市議会第2回定例会では、さまざまな議題が取り上げられたが、中でも新型コロナウイルスワクチン接種とスーパーシティ構想が重要なテーマとして議論された。
特にワクチン接種については、桂聖議員が「予約の取りやすさや混乱解消に向けた具体的な取り組みをお聞かせください」と質問した。市民保健部長の和田全功氏は、6月1日からコールセンターの回線数を増やし、予約枠を7月末まで拡大すると述べ、予約の平等性を守るための支援策を強調した。また、訪問接種の体制を整える考えも示し、自宅療養者への支援をさらに進める方針を示した。
続いて、スーパーシティ構想について、やはり桂議員が「南花台地区の住民に対する説明が果たして十分に行われているのか」と問いかけると、野川弘嗣総合政策部長は、住民参加の意義を強調しつつ、「住民目線での最先端技術の活用」とその沿革について説明した。さらに、計画の透明性について質疑があり、分かりやすい情報提供が求められた。
加えて、広域連携の重要性も指摘された。盛り込み案件の中で、地域の医療機関や福祉団体との連携が必須であり、特に訪問介護従事者へのワクチン接種体制の必要性が強調された。市は引き続き地域コミュニティのネットワークを活用し、必要な支援を行う意向を示した。地域への通知・説明責任が特に注目され、この議論を受けて、さらなる住民参加の機会が必要であるとの合意が形成された。
また、学校の複合化に関する質問もあり、現在進行中の学校施設の併設についても説明がなされた。この中で市は、教育環境の整備を進めながら、地域のニーズに対応する柔軟な運営を目指すことを確認した。このように、今回の議会は新型コロナウイルスの影響を受けつつも、地域の住民の声を尊重した議論が進められ、今後のまちづくりにおいて積極的な対応が望まれている。このような会議を通じて、市民との関係の深化が期待される。