交野市では、令和4年10月の定例会議が開かれ、市長の所信表明や様々な議題が話し合われた。特に議員からの指摘が多かったのは、官民連携や公共交通についてである。
市長の山本 景氏は、交野市長選挙の結果を受け、市民の声を聞き、透明性のある市政運営を目指していきたいと強調した。また、官民連携については、今後の行政運営にも民間の力を活用していく考えを示し、具体的な方針として、コミュニティバスの導入やごみ処理の民間委託の考え方を紹介した。
特に、市民クラブの野口陽輔議員からは、公共交通の充実と官民連携の重要性について鋭い問いかけがなされ、山本市長は、既存のバス路線を最大限利用しながら、新たな移動手段の確保を目指す意欲を示した。市としては、人口の減少や高齢化が進む中、地域住民が便利に利用できる公共交通の在り方を見直し、特に南部地域では交通政策の充実を検討しているという。
また、星田北開発や寺作業所の跡地利用についても進捗状況が議題に上がり、市長は着実に事業を進める意向を示した。一方、小中一貫校については、従来の構造からの見直しを求める声も挙がっており、今後の方向性について議論が続く必要性がある。
最も力強くアピールされたのは、魅力あるまちづくりの推進である。交野市の独自性を活かし、地域の特性を生かした施策が求められる中、山本市長からは市民と共に助け合い、より住みやすい環境づくりを進めていくと述べられた。